恋する受験生




何度来てもうるさいこのゲーセン。


今日は、タバコの煙が臭い。




どこを探しても、俊の姿はなかった。


私は、ひとりでゲーセンの中をブラブラして時間をつぶした。




来るか来ないかわからない俊を1時間も待った。


途中、変なおじさんに声をかけられたりした。


今の私は危険。


特におじさんなんて大嫌い。

みんな、あの担任に見えてしまう。




「うぜーよ」って一言言うと、そのおじさんは去って行った。





俊に会いたい。


もう、何日会ってないんだろう。


2週間は会ってない。





だからストレスがたまっていたんだ。


俊に会っていれば、今日も担任にキレなかったかもしれない。





耳障りなエンジン音。

奥の方で、小学生らしき数人がバイクにまたがりゲームを楽しんでいた。




イライラする。


手に持っている鞄を壁にぶつけたい心境だった。



うるさい、だまれ!って怒鳴りたいような。




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