【短】キミ、幽霊ですけど!?
☆学校☆
「神崎」
「はい」
「あれ? 返事が聞こえんなぁ…神崎!?」
「います!! いるからここに!」
「あぁ、すまんすまん。遅刻の常連さんだから、今日も遅刻かと…」
「しっかりしてくれっ!!」
「ま、いいじゃないか。次、白雪」
「はい」
教室の中から、先生が出席をとっている声がする
…まだ、あたしの名前は呼ばれていない
あたしは、身を低くし、扉をゆっくりあける
なんとか、音を立てずに扉を開け、中に入る
その時、
「若崎は、今日も遅刻か~?」
「いますっ!! 遅刻じゃないです!!」
あたしの名前を呼ばれた
まだ自分の席までたどり着いてはいないけど、あたしは手を挙げで立ち上がった