【短】キミ、幽霊ですけど!?



「僕には、ゆり先輩を守っていく自信があります!! ナツ先輩は幽霊なんですよね? ゆり先輩に触れることができるんですか? 守ることができるんですか??」



「……っ…!!??」







ナツはケン君の言葉に、顔をゆがめ、後ろにある、扉へと走っていく







「ナツ!?」



「ナツ、どこいくの!?」



「ちょっと、待ってって!」







あたし、ナオ、アオイがそう言っても、ナツは止まらなかった










「あ、すみません。少し言い過ぎました。 でも、僕は本当にゆり先輩が好きなんです! ゆり先輩を譲ってください!!!」







ケン君は、まだここにナツがいると思って、深々と頭を下げる








「ケン君、ナツ…もうここにいない」



「え?」






頭を上げるケン君に





「ごめん。やっぱりあたし……」












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