アナタしか欲しくない
言うより先にタカちゃんの手は私を立たせて肩を抱いていた。




タカちゃんの突然の出現、突然の抱擁に、ミイの頭はパニック寸前だ。




肩を抱いたまま歩き始めるタカちゃんに何の抵抗も出来ずにフラフラと連れてかれそうになる。





タカちゃん、一体どうしちゃったの!?





『連れて帰ってもいいけど、条件があるの。ひとつだけ聞かせて?』





マイ姉の言葉に、出口へ向かおうとしてたタカちゃんの足が止まる。




『貴志くんにとって、ミイはどんな存在?』





ニヤリとしながら聞くマイ姉に、タカちゃんはひとつ大きなため息を落とした。





「マイ姉、タカちゃんにとってミイは、…」
『俺にとってミイはたった1人、大切にしてあげたい、愛しい女の子だよ』






妹なんだよ、って言葉を発する前に、タカちゃんが、ミイを優しく微笑み見つめながら、そう言ったーー…





今の、幻聴?




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