真実の鏡
カルマはそこでお礼を言って、話を終わらせた。

「鏡…ですか」

「でもさ、カルマ。鏡の幽霊っているのか?」

「…はい?」

おかしな質問をしてきた男子生徒の顔を見て、カルマは笑みを固めた。

「だってさ、鏡があった場所なんだろう? きっと壊されちゃってさ。そのことを恨んで、【死神】になったんじゃ…!?」

悲鳴が響き渡ったので、カルマは耳を塞いでやり過ごした。

「…なら、ちょっと見に行きましょうか?」

「えっ!?」

「まだ次の授業が始まるまで時間がありますし、見てきましょうよ」

そう言ってズンズン進んでいくものだから、クラスメート達は慌てて後を追った。

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