いじめっこのいじめ方
知らなかった。


コツ コツ コツ


近づいている足音に。


あれから3日後。


わたしは毎日ちぃチャンとあーチャンと過ごす日々だった。

また、理科の時間に三人頭が痛いと言って教室で笑いあっていた時。


コツ コツ コツ


『ていうかっ夏実がアニメとか全然わかんないって!』


『本当だよ~だってゆうチャンと●●好き!って言ってたじゃんっ!』


二人といると楽しくて、まだ全然お互いの事しらないのに、もう何年も一緒にいた気分だった。


二人になら何でもいえた。


「●●わぁ、本当は好きじゃないし~」


『えぇ?どゆこと?』

「だから、ゆうが好きっていうからなりゆきっつーの?○○○○の方が何百倍も好き!」


キャハハと笑いあう三人。


『アハハ……え…?』


固まるちぃチャンにどうしたのぉ?といいながらちぃチャンの向く方向を向く。


全身が震えた。


「ゆ…うっ…。」


なんでこんなに怖いんだろう。


『へぇ…?そうだったんだぁ~…。』


同じ、中学生じゃない。


「ち、がうのっ」


同じ、人間じゃな…い…?


…のかも、しれない。


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