代償としての私の特殊な能力
 
美沙子さんが病室のドアを開けた。
 
「愛ちゃん、岩切クンが来てくれたわよ」

主人公は美沙子さんの後に続いた。

そして、ゆっくりベッドに近づいていく。

美香のお父さんほどじゃないけど、美沙子さんよりは明るい映像。



「おう」

アールの声が聞こえた。

「大変だったな」

「来てくれたんだ」

「ああ、ホントは2回目だけどな」

「ごめん」

「謝ることないだろ」

「うん」

「意識が戻ったって聞いたから」

「美沙子さん、お願いがあるんですけど」

「なに?」

「岩切クンにコーラ買ってきてもらえませんか」

主人公が美沙子さんを見上げると美沙子さんは「黙っててね」と言わんばかりに口の前に人差し指を立てた。

「岩切クン、コーラでいいのね?それじゃ、邪魔者はコーラでも買ってくるとしましょう」

そう言い残して美沙子さんは病室を出て行った。

 


< 17 / 18 >

この作品をシェア

pagetop