代償としての私の特殊な能力
美沙子さんが病室のドアを開けた。
「愛ちゃん、岩切クンが来てくれたわよ」
主人公は美沙子さんの後に続いた。
そして、ゆっくりベッドに近づいていく。
美香のお父さんほどじゃないけど、美沙子さんよりは明るい映像。
「おう」
アールの声が聞こえた。
「大変だったな」
「来てくれたんだ」
「ああ、ホントは2回目だけどな」
「ごめん」
「謝ることないだろ」
「うん」
「意識が戻ったって聞いたから」
「美沙子さん、お願いがあるんですけど」
「なに?」
「岩切クンにコーラ買ってきてもらえませんか」
主人公が美沙子さんを見上げると美沙子さんは「黙っててね」と言わんばかりに口の前に人差し指を立てた。
「岩切クン、コーラでいいのね?それじゃ、邪魔者はコーラでも買ってくるとしましょう」
そう言い残して美沙子さんは病室を出て行った。