お前は俺の予約済み!!
教室に入る俺に気づいて、いつものように、



『よっ!南!』



と、篤司が俺のそばにやってきた。



噂の原因は多分、篤司だ。



俺が篤司に瑠璃とのことを言ってから、



なんだか俺の周りで、そんな噂が出始めたから。



俺は篤司に視線を向けることなく、



黙ったまま、席に着いた。



『南?どうしたんだよっ??』



不思議そうに俺を見る篤司に俺は苛立ちすら感じた。



………だって、そうだろ?



あちこちで俺と瑠璃のことを言いまくってるくせに、



よくそんな平気な顔して、俺の前にこんな風に来れるよな!!
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