異能力者達の夕暮
「槻奈だってーさぁ止められたじゃん」
千ぐらいなら楽勝で殺せるしょッ、そう言いニヤニヤ笑う潤に私は溜息を吐いた。
ほんとに溜息が癖になりそうだ。
「潤、黙れや」
そこで予想通り蒼が止める。
「すいません、蒼様」
気持ちが悪いくらいに蒼に従順な潤は即刻謝る。
「槻に謝れ」
蒼は無表情でそう言い、視線を私に向けた。
「槻奈、ごめん」
潤は素直に私に土下座した。
「いや、私も悪かったしごめんそこまでしなくてもいいよ、なんかごめん」
なんて私も謝る。流石に土下座されるのは悪すぎる。