戀々 -ren ren-


一流ホテルのロイヤルスウィートルーム。


そこが私とカレの逢瀬の場。


『逢瀬』なんて、甘美な言葉は私達には似合わないかもしれない。


私達はほんの一瞬の快楽や感情のために一緒にいるだけ。


だから私はカレの事は何も知らない。
カレも私の事は何も知らない。



名前と年齢だけ。


それが本当なのかも知らない。


でも本当かどうかなんて私達の関係には必要ない。



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