戀々 -ren ren-




好きって気付いた瞬間告るとかアホじゃんっ!!!!


もっといろんなプロセスを踏んで…………



って……



なんか一人で慌ててバカみたいなんですけど。





吉岡昇太はこの間もずっーと何も言わないでいる。



私は恐る恐る顔を上げ彼の顔を覗いてみた。


















そこには真っ赤に染まって驚きにあふれた顔があった。















「反則でしょ…。



今日、一緒に帰る…?」





「……テスト、まだ半分しか終わってないよ」






「待つのは得意なんだ。


あんたのことは入学式の時から待ってたから」








彼につられて私まで顔が赤くなる。

















その日は手を繋いで帰った。






明日は愛加に嬉しい報告ができそうだ。






Fin.

2010.07.11


.
< 42 / 112 >

この作品をシェア

pagetop