かんけりっ！

「よく、考えて。ですか」


考える必要なんて。


それどころか選択肢だってあるようでない。


なぜ桃東先輩が教室で騒いだか。


それを考えれば。


「……何の部活ですか？」


「私はそれをイエスと受け取ったよ」


そう言って桃東先輩は立ち上がり身を翻した。


「また、放課後にね」


背中越しにそう言って先輩は教室から出て行った。


嵐がやっと通り過ぎてった。


けれど僕の肩にはドッと疲れが降りてきて、更に野次馬共が一気に僕の周りに集まって口々に僕に質問と言う質問を浴びせかける。


けれど疲れ切った僕の耳にはそのいずれも届く事はなかった。


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