かんけりっ!

かんけりの人達




★ ★ ★


時間の流れは早いものであっという間に放課後はやってきた。


ついでに二度目の嵐もやってきた。


「お待たせ」


待ってねーよ。と内心で突っ込んでおく。


ちなみに僕はこの迷惑な先輩が来る前にとっとと帰ろうとしてたのだけど。


考えが甘かったか。


まさかチャイムが鳴って一分しない内にやってくるとは…。


自分の浅はかな考えを恨みながら、けれど桃東先輩はお構いなしにニコニコとしたまま僕のもとにやってきて。


「さ。逝きましょ」


逝きましょ?


字が違う気がするんだけど?


「ウフフ。気のせいよ」


「そうですか。…気の、せいですか」


突っ込まない。心を読まれた事には突っ込まないぞっ!!


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