かんけりっ!



「また、昔でも懐かしんでたんでしょう?」


妙に艶っぽい朝日部が図星をついて来る。


「会長…ごめんなさい。最後に私が抜かれなければ…。ってかそれもこれもあのド腐れ会計さえいなければっ!!」


【トライゾン】…、いや。柿宮が茜子を睨みつける。


まぁそれは当然の事だと思うけど。


「こらこら、止めなさい。二人とも。もう試合はおわったんだから」


二人の間に朝日部が割り込み喧嘩を諫める。


流石に年長者だ。


『彼』と同い年ではあるが「どうどう」と見事に仲裁をする能力は『彼』にはない。


今一度、流石だ。と言おう。


「二人ともいい加減にしないと抱くわよ?」


前言撤回。何、抱くわよって何?


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