かんけりっ!



しかし、缶蹴り。ねぇ。


やる。と決めた訳じゃないけれど、やるとしたら何年振りだ?


確か、バカ姉のせいで中二まで付き合わされたはず。


本当に、迷惑な姉だったなぁ。


「何を物思いに耽(ふけ)ってるの?」


「は?」


首を少し上げ声の主を見た。


「あぁなんだ。茜子(あかねこ)か」


そこにいたのは若干茶色がかったショートボブの、これといった特徴はないものある程度整った顔の女子生徒。


茜子とは幼稚園からの付き合いで、言うなれば幼なじみの関係である。


「やっほぅ。元気にやってたかい」


「元気なものかよ」


これが元気に見えるのか?


「アッハッハ。確かに元気には見えないね」


「……なんでお前そんなにテンション高いんだよ」


「朝から仕事が忙しいのさ★」


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