手のひらに、桜



――――――



「紡、機嫌悪ーい!!」



教室に戻っても、ずっと黙っている私を見て

茉莉は面白そうにそう言った


別に・・と素っ気なく返すけど、

ずっとイラついてる自分が分かる




「先輩がいなかったのが、そんなに嫌だった??」



「・・・別に、そんなんじゃないし」



「ふぅーん」



会話はそこで終わった


でも、茉莉も・・たぶん私も

何にイラついてるのか、きっと分かってる


だからこそ、ムカつく


先輩は最低ーー!!


そんな言葉が、頭の中でリピートされる




絶対に、先輩には会いたくない...


そう思って、私はそれからずっと

ムスッとしていた


なのに・・・


やっぱり先輩は最低なんだ――

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