手のひらに、桜



「紡ちゃん!!やっと見つけた」



イライラがだいぶ収まったと思ったときに、

先輩は来た


学校の校門で、

私を待ち伏せしているようだった



昨日の先輩が嘘のように、

いつも通りの笑顔を浮かべて・・・



「再来週の土曜に、会ってくれるって」



そして、笑顔のままそんなことを言った


ムカッとして、思わず


「誰が??」

と問うた



「誰がって、龍見だよ。紡ちゃん、言ってただろ??」



知ってる、分かってるよ


心の中で、そう呟く


知ってるけど――――


―――再来週の土曜日って・・・


< 83 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop