世界で君だけ。




先輩は美しくて残酷な魔法使い。



決して、

先輩の心を見せてくれないんだったら





私に先輩と時間を共にすることさえも酷だ。





「……な、奈子?」


黙り込んだ私を見て不思議に思ったのか、歩美が心配そうに顔を覗き込んだ。




「あぁ、ごめん。

ちょっと考えことしちゃって…」


とっさに嘘をついた。



「そうなんだ。

じゃあ、教室戻る?」


歩美がそう言ったので私は頷き、私たちは教室へ戻った。


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