ポケットの恋
角を曲がって、あの喫茶店が見えなくなったところで、南部は手を離した。
「ごめん。急に」
「あっ…いえ!大丈夫です全然!」
「よかった。なんか古谷と目があったから…つい…」
つい、手をにぎりました!
続きは気恥ずかしくて、口に出さずに飲み込んだ。
細いわりにふわっと柔らかい、あの女の子特有の感触が、まだなんとなく残っている。
不意に南部の携帯が振動した。
「ちょっとごめん」
謝って携帯を開く。
“南部君、今日おデートだったのね!邪魔しないけど明日ゆっくり話聞かせてね”
文末にご丁寧についている、ピンクに浮き沈みするハートが妙に毒々しい。
言うまでもない、あいつだ。
「どうかしましたか…?」
幸日が不安気に覗き込んでくる。
その動作に不意にさっきの腕の感触を思い出した。
「いや!なんでもない」
慌てて思考を振り払う為、乱暴に携帯を仕舞う。そして足早に歩き出した。
「行こう!どこだっけ!?」
「ごめん。急に」
「あっ…いえ!大丈夫です全然!」
「よかった。なんか古谷と目があったから…つい…」
つい、手をにぎりました!
続きは気恥ずかしくて、口に出さずに飲み込んだ。
細いわりにふわっと柔らかい、あの女の子特有の感触が、まだなんとなく残っている。
不意に南部の携帯が振動した。
「ちょっとごめん」
謝って携帯を開く。
“南部君、今日おデートだったのね!邪魔しないけど明日ゆっくり話聞かせてね”
文末にご丁寧についている、ピンクに浮き沈みするハートが妙に毒々しい。
言うまでもない、あいつだ。
「どうかしましたか…?」
幸日が不安気に覗き込んでくる。
その動作に不意にさっきの腕の感触を思い出した。
「いや!なんでもない」
慌てて思考を振り払う為、乱暴に携帯を仕舞う。そして足早に歩き出した。
「行こう!どこだっけ!?」