夜  話  
「……白いクレヨンの気持ち?」


「えぇ、そう。」


答えながら、わたしはクレヨンの箱を見せました。


「箱の中には、たくさんの色のクレヨンがあって、お絵描きをするたびに、みんな少しずつ小さくなっていくの。……なのに、白いクレヨンは出番がなかなかなくて、ひとり真っすぐに立っているばっかりで……小さい頃のわたしは、それを淋しく感じてしまったの。」


箱のなかに並んだ様々な大きさのクレヨン達を眺めながら、わたしは言いました。


「使われる事なく、ただすっくとそこに立っている白いクレヨンがなんだか淋しそうで……」
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