夜  話  
その頃。


俺はようやく、他人の手を借りずに1人前の仕事を出来るようになっていた。


月の使いの仕事は、基本的には1人でするものだ。


俺が未熟な所為で、もう1人の人手が俺の為に取られてしまうことを負い目に感じていた俺は、ひとりで行動出来るようになって少しほっとしていた。


これで気兼ねをしないで、動くことができる。


誰かと行動を共にするということに慣れていなかった俺には、気詰まりを感じていた2人組を解消することが出来たことも、心を解放した一因だった。
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