夜  話  
そうして、初めてひとりで降りた地上で俺は。


こころゆくまで、月の光を浴びながら翔ぶことを楽しんだ。


豊かに降り注ぐ月の光は、夜の世界を銀色に染め上げ、俺は美しいと心が感じるままに、風景を見て回った。


そうして月が中空を過ぎた頃、俺は少し翔ぶことに疲れを覚えた。


適当な場所で休憩するか、と俺は休むのに都合の良い場所を探して、辺りを見回した。


俺が突然声を掛けられたのは、その時だった。
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