夜  話  
「待ってっ!」


思わず行動してしまったんだろう。


自分の手が俺の袖を強く引いていることに気付くと、彼女は真っ赤に頬を染めて俺から手を離した。


「な、なんにもなくって恥ずかしいのだけれど、もし良かったら……休んでいかない?」


彼女はそう言って、俺を部屋のなかへと誘ってくれた。


言葉を交わしたばかりの、空を翔んで現われた俺の事を。
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