夜  話  
そのまなざしを受け止めて見つめ返しながら、わたしは自分の心の奥底からわき上がってくる想いに全身を満たされていくのを感じていました。


その感情は、幸福という名前を持っているのです。


沸き上がってくる、泣きたくなるほどの幸福感に包まれながら、わたしは腕の中からじっと見つめている黒真珠のような瞳を覗き込みました。


「これからわたしと貴方は同じ時間を過ごしていくのね。」


たくさんの物を貴方と見て。


多くの物に貴方と触れて。


そして、貴方と様々な想いを分かち合いたいの。


「世界がふたりを別つまで、ね。」
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