夜 話
「そして、この世界と俺たちの世界がつながるのは、月が満ちている時、だけなんだ。」
こちらに視線を向けないまま、そう言う皎の背中は、何故だかとても、淋しそうに見えて、わたしの心の中には、彼を抱き締めてあげたい気持ちがわきあがりました。
「そして、流れる時間も違う。俺は、おまえと昨日交わした約束を果たしに、今夜あらわれたんだ。」
皎のその言葉に、わたしは驚いて瞬間動きを止めました。
しかし、すぐにわたしは、あることに気付いて、顔がゆるむのを止められなくなりました。
こちらに視線を向けないまま、そう言う皎の背中は、何故だかとても、淋しそうに見えて、わたしの心の中には、彼を抱き締めてあげたい気持ちがわきあがりました。
「そして、流れる時間も違う。俺は、おまえと昨日交わした約束を果たしに、今夜あらわれたんだ。」
皎のその言葉に、わたしは驚いて瞬間動きを止めました。
しかし、すぐにわたしは、あることに気付いて、顔がゆるむのを止められなくなりました。