美しき空
「違うんです!本当に永遠くんは何も悪くないんです!
自分の不甲斐なさが、嫌になっただけなんです……。」
それだけ言うと空海は黙り込んで下を俯いた。
「みー兄?」
「……。二人とも、とりあえず場所変えるぞ。」
小さくため息をついた永遠は二人の前を歩き出す。
「ちょっ!?待ってよ、永遠!」
先に歩き出した永遠の後を、美空は慌てて追いかける。
「何やってんだ?空海ー。置いてくぞっ?」
「あ…。待ってくださいっ!」
振り向かず左手で前に向かって指差す永遠の後を、空海も慌てて追いかける。
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