美しき空
「一体何があったって言うのよ?みー兄…。」
美空は面白くなさそうに頬を膨らませて、グラスの中の氷をストローで音を立てる。
「すみません…。」
空海は下を向いたままだった。
「空海。さっきからそればかりだろ?
何があったのか言ってみろよ?」
永遠は空海を真っ直ぐ見て聞く。
だけど、空海の返事は…。
「すみません…。」
の一言のみだった…、
「空海…。言えないことなのか!?
美空も、俺も心配してんのは解るだろ?」
「……。」
「空海…?」
「もーっ!少しは何か言ってよ!みー兄っ。」
美空はテーブルを思いっきり叩く。
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