my catty girl~もし私がネコになっても~




「春乃」




「春乃」


声が…

聞こえる…


「春乃は1度眠るとほんとに起きないよなぁ」


ハルノ…


そうだ…私は…

ネコ…

でも…


同じ名前で呼んでもらえるの

それで…

じゅうぶん…


「はーるーのっ!!」

「うああぁい!!!」

「あはは、起きた起きた」



「あれ?」

手のひら…人の…

夢じゃ…ない…

「どしたっ?」

「んー…。んーんっ。あ…熱はどう?」

「まだちょっと」

「そっか…」

「でもずいぶんラクだよ」

「ほんと?よかった」

「春乃のおかげ。ありがとう。…あっ、ハル…あの、ネコは?」

あっ、どうしよ…

「いつも起きると近くにいるんだけどな」

「…あの…ごめんっ!夕べ来た時に…ネコいるの知らなくて、ドア開けた瞬間にダァーっと…逃げて…ほんとごめんなさい。。」

「…ほんと?それ」

「え?」

「あのネコ、春乃だったんだろっ?」

な…!!
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