アタシの弟。



瑠唯がセットしてくれた髪…。


ずっと見ていたい。


朝からそんな気持ちになった。



「2人とも!
本当に早く行かないと間に合わないわよ?」

「…そうだったー!!!
遅刻だよ、遅刻!!!!!」



忘れてたー!!!


ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!


あたしは慌ててカバンを取って外に出た。


いつものバス停に走り出す…前に気がついた。


んん?


待てよ。


この時間ならバスがくるのは、20分後………


なら、瑠唯に自転車の後ろに乗っけてもらおう!


あたしは家に引き返した。


すると、案の定自転車に乗る寸前の瑠唯がいた。



「…なに?」

「……………、後ろ乗せて♪」

「無理」



………んぬぅ……………。


やっぱり手応えなぁ…。



「どうせ学校一緒じゃん!
あ、今日の帰りなんかおごるから!」

「………マジ?」

「マジ!超マジだから!
ね?お願い!」



食べ物につられてくれ!


お願いだぁぁぁ!!!



「………後ろ、乗れよ」

「ありがとうーっ!」



後ろにひょいっと乗った。


よっしゃ━━━!!!!!



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