アタシの弟。



おぉ!


お母さん、お父さんと見事にハモってますよ。



「ほほほほほ…本当に!?
雅、本当なの…!?」

「うう…うん。
瑠唯にかぎって、そんな嘘なんかつくわけないじゃん」

「あらそうなの~!
でも、なんか姉弟で恋愛物の悲劇の主人公を演じるって変な感じね」

「そうだね…」



…あたしは呆然。


なんで瑠唯はあんな巧みに話題を操作できるの!?


ごく自然に話題をふって…


あたしにはできない至難の技だ………



「それじゃ絶対文化祭観に行かなきゃね!
ね、お父さん」

「そうだなぁ…
姉弟のロミオとジュリエットなんて、滅多に見れないだろうしな」

「もう!
お父さんったら~」



ほんとだよ。


姉弟のロミオとジュリエットなんて、そうそう見れないよね。


あたしは、心のどこかできっとこうなることを願ってた。


…瑠唯の近くに他の女の子がいることが、堪えられなくて………


あたしはきっと、瑠唯の一番近くにいる女の子は自分でありたいと、ずっと思ってるんだ。


…でも、あたしは本当に瑠唯のことが好きだから………



< 43 / 108 >

この作品をシェア

pagetop