アタシの弟。
おぉ!
お母さん、お父さんと見事にハモってますよ。
「ほほほほほ…本当に!?
雅、本当なの…!?」
「うう…うん。
瑠唯にかぎって、そんな嘘なんかつくわけないじゃん」
「あらそうなの~!
でも、なんか姉弟で恋愛物の悲劇の主人公を演じるって変な感じね」
「そうだね…」
…あたしは呆然。
なんで瑠唯はあんな巧みに話題を操作できるの!?
ごく自然に話題をふって…
あたしにはできない至難の技だ………
「それじゃ絶対文化祭観に行かなきゃね!
ね、お父さん」
「そうだなぁ…
姉弟のロミオとジュリエットなんて、滅多に見れないだろうしな」
「もう!
お父さんったら~」
ほんとだよ。
姉弟のロミオとジュリエットなんて、そうそう見れないよね。
あたしは、心のどこかできっとこうなることを願ってた。
…瑠唯の近くに他の女の子がいることが、堪えられなくて………
あたしはきっと、瑠唯の一番近くにいる女の子は自分でありたいと、ずっと思ってるんだ。
…でも、あたしは本当に瑠唯のことが好きだから………