アタシの弟。



「えっ?」

「父さんの書斎にある仏壇。
雅の母さんのだろ?
…その仏壇の遺影しか見たことねぇけど、よく雅に似てるよ。
もうそっくり」



………瑠唯まで……………。


そんなにそっくりかしら?


瓜二つ?


そんなに似てるんなら、ちょっとぐらい自覚あるはずなんだけど………


全然ない。


自覚なんて、とてもじゃないけど…


持ってませんわね。



「瑠唯くんの言う通りさ。
君たち姉弟は充分すぎる美貌の持ち主なのは確かだ」

「そんな…、美貌だなんて………」



照れ笑いしつつ………。


上機嫌なあたし♪


だって、だよ?


“美貌”って、なんて響きがいいのかしら…。


甘美な響きよねぇ………♪



「…つまんねぇ………」

「…バカ瑠唯っ!!!
なんて口きいてんのよ!!!」



脇腹をつねってやった。


この地味な姉に“美貌”なんて言葉を使ってくださったお方に、この生意気な弟は………


こんな横柄な態度とりやがって!!!



「ひとつ、どうだね?
オーディションなしできてほしいらしいんだけどね。
君たちがOKなら返事しておくよ」



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