アタシの弟。



ちょうどバイトも探してたとこだったし。



「そのお話、喜んでお受けいたしま………」

「お断りします」

「…えっ?」



瑠唯の声がして、隣を見た。


少し改まった表情だけど、どこか不機嫌そうな………


いや、元々不機嫌そうなブスッとした顔してたけど。


さっきまではふて腐れたような拗ねたような…


そんな感じの表情だった。


だけど、今は━━…


なんか、大好きなおもちゃをお母さんに取り上げられた子供みたい。

(イマイチ、表現が分かりにくい…)



「…瑠唯、どうして………」

「今僕たちが専念すべきことは学業です。
学生である限りは、学生の本業である学業に励むべきですから。
そこが疎かにならないよう、今回のお話はお受けできません。
せっかく持ってきて頂いたお話を潰してしまい、誠に申し訳ございません」



え…?


…さっきまでの口調は何だったわけ?


しかも、頭まで深く下げてるし。


…絶対嘘だ。


「学生の本業は学業」…って、瑠唯いっつも勉強してないじゃん!!!


…あたしも人のこと言えないけど。



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