甘めな年上彼氏



車に揺られて
あたしの右手は
向井さんに握られていた。


落ち着く……

昨日眠れなかったから
眠気がこの時にきたんだ。


なんでだろ…??

向井さんといると
沈黙が気にならないから
この時間が心地いい。



「眠い…??」

「んーちょっとだけ
眠いです。」

と空いてる
左手で目を擦る。


「寝てもいいよ。」

「だ…いじょぶです。」


大丈夫…じゃなかった。

眠い。
安心して眠くなった。


握られてる手が
すごく落ち着くから…


あたしはいつのまにかに
眠りについていた。








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