倉庫の王様
親父はまぁ寡黙なタイプだから前から口数は少ないけど。



更にしゃべらなくなった。



それから運ばれてきたお節…。



「うまっ…」

「遊和さん好きでしょ?鰆」

「毛玉に食わしてやりてぇ~…」

「もったいない!!高かったんですからね!!」



使用人さんの料理はうまい。



母親なのに一度も料理をしたことがないユリさんは食い専門だし。



「サチは料理うまいんだよな」

「うまくないっ!!ふ、普通です…」

「そうか?スミレなんか卵すら割れないのにな」

「爆弾に火を付ける発言はやめてよ先生…」



サチに厳しい視線を向けるスミレに居心地が悪そうなサチ。



彼氏と初詣に行けなかったから余計イライラ?



「桔梗は彼女いねぇの?」

「僕はそれ相応の方と結婚しますからご心配なく」

「今現在の話し。18で童貞?」

「いますよ、遊ぶ彼女の5、6人くらい。そこは兄さんに似たんでしょうかね~」

「サチの前でそんなこと言うなよなぁ~…」



うん、怒ってる。



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