倉庫の王様
結局夕方まで帰れずにサチは不機嫌。



こりゃなにかしらの償いでもしないとな…。



「着物クリーニングに出して返すからね!!」

「いいって。着物のクリーニングっていくらすると思ってんの…」

「じゃあ…このまま返す…」



サチの家に行って父とアユミに挨拶。



脱ぐのを手伝いに行ったアユミ。



俺は父とふたり…。



「顔が優しくなりましたね」

「そりゃあ一家4人の大黒柱だから?へへっ…」



なんだか父がカワイイ…。



俺も早くガキほしいな…。



「はい、脱ぎたてホヤホヤ」

「おぅ、じゃあ帰るから」

「バイバイ」

「ずいぶんあっさり…」



プクッと怒った顔が余計カワイイんだけど…。



もう我慢できん。



チュッと少しだけキスした。



パクパクしてるサチが超ツボる…。



なんてカワイイんだチビ…。



「ヒマな時遊びに来いな?」

「はい…」

「サチ茹でダコみたい。じゃあな~」

「はい…」



もう実家には当分行かなくていいか…。



疲れたぁ~!!



< 281 / 621 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop