倉庫の王様
どこの誰が!?



「なんだ、遊和いんじゃん。お前の車に俺のネックレス落ちてなかっ…………誰っ!?」

「これは違うっ!!こ、個人的な関係ではないっ!!」

「えっ、普通にガキ…」

「だからあの…その…」

「まさか旅行で女食わねぇ理由?」

「俺生きてるのイヤになった…」

「遂に生徒にまでっ!!ギャハハハハ!!ロリコンかよっ!!」



朝に別れたはずの友人が訪ねて来るなんて僕には想定外だったんだ…。



よりによって家に連れて来たとこを見られたなんて…。



これはもう言い逃れできない。



「俺真央~、で、遊和の彼女?」

「あっ…えっと…ち、違います…。なななな、夏休みの宿題で解らないとこがありまして!!」

「あれ?遊和って保健体育のセンセーだったっけぇ?」

「か、帰ろっかなぁ~…」

「待てチビ!!」

「ヒャッ!!」



俺もサチも冷や汗ダラダラ…。



しかもお互い挙動不振…。



お前の素敵な言い訳はありがたく心にしまっとくよサチ…。



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