倉庫の王様
箱の中には警戒してるような、怯えてるような…。



生まれて数ヶ月の猫がいた。



「ヤバっ…。毛玉カワイイな…」

「なに毛玉って!!」

「名前、毛玉」

「やっぱり宮さんにやりたくなくなってきた…」



俺、欲しいわ…。



子猫ってこんなにカワイかったか?



「とりあえず乗れよ。買い物行くから」

「食べたりしないでよ?」

「なんか…カワイイな…」



これはちょっとヤバイくらいカワイイ…。



車に乗せると怯えて箱から出て来ないし…。



お前も俺のもん…?



「カワイイな毛玉!!」

「ニャ~…」



これはもう一瞬で虜。



そのままペットショップに行き、河原に必要なものを買ってこさせた。



俺は車から降りずに毛玉と戯れ中…。



「口ん中に入れてぇ…」

「ニャ~!!」



嫌がってる…。



なんだか最近小動物に弱い気がするんだけど…。



まさかサチの影響とか…?



アイツも小動物系だからな…。



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