なんでも屋 神…第一幕
次の日、何時ものようにメインに屯している俺とヒロ、松に秀太そして小龍(シャオロン)。



小龍は俺の中学時代からの後輩。中国は東北(トンペイ)地方に本拠地を置く、チャイニーズマフィア黒龍(ヘイロン)を仕切る老龍(ラァロン)の次男坊。



黒は中国読みだと(ヘイ)。中国で黒は裏社会を表す言葉で、兄の名前は大龍(タァロン)。次男坊の小龍は、中学の時に留学生としてやってきた。



黒龍一族本来の目的は、日本の裏社会進出。小龍はその足掛かりとして、語学を覚え、後々は黒龍一族日本支部の頭領となる予定。



日本に来て直ぐは、文化や言葉の違いでイジメの対象となっていたが、先天的な負けん気と凶暴な暴力性で、忽ち俺達落ちこぼれグループの仲間入りを果たした。



俺とはそれからの付き合いで、勿論小龍も[cross]の一員。



何時も通り馬鹿話に華を咲かせている俺達の前に、古いEクラスのベンツが僅かなブレーキ音を鳴らしながら停まった。



鈍いシルバーのボディに、漆黒のフルスモーク。リアシート窓ガラスの黒いピラー部には、黄金色に輝く住谷の代紋。
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