なんでも屋 神…第一幕
背の高い長髪、そんなに体格は良く無い。片方はチビで短髪、顎髭を長く生やしていて筋肉質。



俺を尾行しているだけなのか、危害を加えるつもりなのかはまだ分からない。奴等の表情が読めない。



目前に立って仕事をしているヒロに加勢して貰うかとも思ったが、成る可くなら巻き込みたくないので却下。



「神君久しぶり!」



なんてタイミングの悪い時に…後ろから抱きつかれたが、振り向かなくても一瞬遅れてくる甘い香水の匂いで分かる。



「私ね、昨日珍しくガッコ行ったんだよ!偉い?偉い?ねぇ神君、私が悪いなら謝るから、また一緒に遊ぼうよ…。」



一葉の方を振り向くと、遠くで此方の様子を伺っているJの姿…。



その時、Jの脇に一台のタクシーが滑らかに停車した。
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