なんでも屋 神…第一幕
「結構綺麗な島だったぜ。当然観光してる暇は無かったけどな。今頃は意味も分からず、ブツを守らせられてた間抜けな奴等の死体が転がってるさ。」
別段面白くも無さそうに語り、マンションを見入るノリ。
尾行は長期戦。カフェに着いてから、静かに一時間半が経過していた。
「おい、神。明日本当に決行するのか?一般人のお前が絵図を書いたとはな。俺と歳は近くても、さすがは兄貴の兄弟分って訳か…。」
ノリは買い被りすぎだ。そうしなければならないと思ったからそうするまで、ただそれだけの話し。
テーブルに置いていた携帯が、一瞬だけ小刻みに震えた。発信者はミチル。羽尾が家を出た合図。
「ノリ、行くぞ。羽尾が出て来る。」
俺はミチルの事をノリに話していない。呆気に取られているノリを連れ、伝票を持ってカフェを出た。
…空が黒くなって寒さを増した秋の夜風。骨身に凍みる。思えばこんなのは久しぶりの体験だ。マイアミは何時も気持ち良く晴れていたっけ。
別段面白くも無さそうに語り、マンションを見入るノリ。
尾行は長期戦。カフェに着いてから、静かに一時間半が経過していた。
「おい、神。明日本当に決行するのか?一般人のお前が絵図を書いたとはな。俺と歳は近くても、さすがは兄貴の兄弟分って訳か…。」
ノリは買い被りすぎだ。そうしなければならないと思ったからそうするまで、ただそれだけの話し。
テーブルに置いていた携帯が、一瞬だけ小刻みに震えた。発信者はミチル。羽尾が家を出た合図。
「ノリ、行くぞ。羽尾が出て来る。」
俺はミチルの事をノリに話していない。呆気に取られているノリを連れ、伝票を持ってカフェを出た。
…空が黒くなって寒さを増した秋の夜風。骨身に凍みる。思えばこんなのは久しぶりの体験だ。マイアミは何時も気持ち良く晴れていたっけ。