なんでも屋 神…第一幕
俺の絶叫が響き渡る刹那…押された引き金により下りていくハンマー。






ガキン!






笑み一つ浮かべず、非情な程残酷な瞳の色を宿す。



残りは1分の1…つまり、その先に待つのは確実な死だ。



内ポケットからタバコを取り出し、コルトの銃口を相馬に向けながら火を付けた。



「どうする?俺に弾かれるか自分で引き金を引くか…いや、やはり最後は自分で引き金を引け。」



十分肺に送り込んだ煙を、コルトを相馬に転がしながら吐いた。



不規則に泳ぐ相馬の黒目。焦点が合わないのも無理は無い。助かる手段は消え失せ、死神の大鎌を項に当てられた気分だろう。



[三谷組]の面々は、勝利を確信し浮かべていた笑みのまま固まっている。
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