なんでも屋 神…第一幕
「イィーーーダッ!」



一葉は俺に頬の肉を横に引っ張りながら白い歯を見せて、一足先に[谷口医院]を出て行った。



「次は何処行くの?」



先にメットを被ってバイクの後ろに乗った一葉が、不満そうな顔を見せながら聞いてきた。



「次は俺の家だ。」



携帯の時計を見るともう昼間。財布片手にランチに出てくる楽しそうなオフィスレディや、気怠そうなサラリーマンを見ながら家路を急いだ。



「お邪魔しまーす。」



何故か上機嫌の一葉を後目に、俺は二階の部屋に行って、黒いシンプルなスーツに着替える。



「坊ちゃまもお昼どうですか?」



リビングに行くと、イトさんの作ってくれたちらし寿司を、一葉が嬉しそうに頬張っていた。



…まぁ、昼飯ぐらい食っていくか。
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