なんでも屋 神…第一幕
「種田様から見て、ウチの会社も何処を直せば業績が上がりますかな?」


帰る直前になって、佐竹が思いもよらない質問をしてきたので、俺の心の中は激しく動揺した。



やべ…全然分からん。一瞬、社長や重役の交際費や給料を削れば?と言う言葉が喉まで出掛かったが、何とか飲み込んで笑顔を見せる。



「そんな事言ったら、種田さん達仕事無くなってしまうじゃないですか佐竹さん。」



ナイスだ山口!



そのままの笑顔でゆっくりと頷き、失礼しましたと言って足早に[立花精鋼]を後にした。



その調子で全ての会社を回り終わった時には、アタッシュケースの中に四百八十万の現金が入っていた。



時刻は夜の七時半を過ぎたばかり、一ノ瀬が事務所に来るのは八時。



俺は急いで一葉と共にタクシーに乗り込み事務所へと戻った。
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