なんでも屋 神…第一幕
「ウチに中国人の窃盗団が盗んできた、アコードワゴン有るからそれでいいか?切羽詰まった奴が、別荘地に居た奴を殺して奪ってきたらしい。チャイニーズマフィアの狂った下っ端は小金で簡単に殺すからな。死体は闇から闇へ。神なら十万でいいぞ。どうせ直ぐ潰すんだろ?」



危ない橋だが、もう余り金が無いのも事実…戸籍で三百五十万にベレッタの代金六十万…。



「じゃあブレーキとタイヤだけ交換して、車体ナンバー消した天ぷらプレートでいいや。無灯と違法改造が無いか確認したら、色は純正色の黒な。」



最後に、明日の夜十二時前に俺を迎えに来てくれと言い残し、今度は電気屋へトランシーバーを買いに行く。



今日は一葉が居ないのでフットワークが軽くて良い。連絡が無いのを見ると、大人しくガッコへ行ったみたいだな。



別に一葉と居るのが嫌な訳じゃ無い。表の仕事をしている時なら問題は無いが、裏の仕事をしている時は周りに置きたくないだけだ。



…まぁ他にも理由はあるが…。
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