なんでも屋 神…第一幕
なんでも屋として看板を掲げている為、俺も一応プロを名乗っている。本物のプロ達と比べれば、末席にも加われないぐらいかもしれないが、それでも万が一俺と松が[三谷組]にガラを押さえられた場合、プロとして口を割る訳にはいかない。
こうする事で俺と松の身を守り、延いては一ノ瀬の身を守る事に繋がる。
車の時計は黄緑に淡い光を発しながら、深夜二時半を告げる。周りの家を見渡しても、電気の点いている部屋は数えるぐらいしか無い。
いよいよ夜逃げのスタートだ。
松に目で合図して目出し帽を被り、一ノ瀬の家の風呂場の窓から室内に入る。
大抵の一軒家の場合、風呂場は家の裏にある。一ノ瀬には家を出る時に、風呂場の窓だけ鍵を外していくように伝えてあった。
手の平サイズの懐中電灯を取り出し、松に一つ手渡す。
静かにリビングらしき部屋を探して、テーブルの上を確認する。俺の言いつけどおり、一ノ瀬と嫁の携帯が並べて置いてある。
こうする事で俺と松の身を守り、延いては一ノ瀬の身を守る事に繋がる。
車の時計は黄緑に淡い光を発しながら、深夜二時半を告げる。周りの家を見渡しても、電気の点いている部屋は数えるぐらいしか無い。
いよいよ夜逃げのスタートだ。
松に目で合図して目出し帽を被り、一ノ瀬の家の風呂場の窓から室内に入る。
大抵の一軒家の場合、風呂場は家の裏にある。一ノ瀬には家を出る時に、風呂場の窓だけ鍵を外していくように伝えてあった。
手の平サイズの懐中電灯を取り出し、松に一つ手渡す。
静かにリビングらしき部屋を探して、テーブルの上を確認する。俺の言いつけどおり、一ノ瀬と嫁の携帯が並べて置いてある。