なんでも屋 神…第一幕
一ノ瀬の第二の人生のスタート地は、少し離れた所に日本海が見える中規模な街。



俺と松は、日本海をバックに山の中へと車を走らせる。



夜逃げ依頼達成と言っても、それは一ノ瀬を無事に逃がしたという事なだけで、俺達にはもう一仕事残っている。



証拠隠滅…この車を潰さなければならない。


松の伝手で、山奥の廃車処理場を紹介して貰った。車はそこに持って行って潰す。



三十分程山道を走った所で、前方に赤く錆れた大きな鉄の門が現れた。



此処の社長に話しは通してあるので、従業員は一人も居ない。



クソ重い鉄の扉を開けて中に入ると、凡そ千や二千では利かない程の、鉄屑となった車の墓場があった。



俺は二階建て事務所の前でアコードを降り、松は事務所の前にある巨大なプレス機にアコードを滑り込ませる。
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