なんでも屋 神…第一幕
お袋の所為で目が覚めてしまった俺は、昨日着ていた服を着替え、お袋にに殺意を抱きながら一階に下りていった。



「あ、神君おはよぉ〜!」



俺が階段を下りている途中で、一葉が玄関ドアから顔を見せた。



今日の一葉は、黒のミニにグレイがかったフェイクファーが付いたベージュのブーツ。上は半袖のアイボリーと黒のボーダーロングニット。腰にはシルバーに染められた太いベルトが、全体にアクセントを付けている。



「よぅ、取り敢えずリビングで待ってろ。俺はシャワー浴びてくるから。」



珍しく素直な一葉の返事を背中で聞き、風呂場に向かう。



シャワーを浴び終わり、ユーズドのデニムに足を通し、無地の黒いTシャツの上に柄物のシャツを羽織り、腰にウェスタン風のウォレットチェーンを付けてリビングに下りていった。




今日なんでも屋は休み。この間カレーを作ってくれたお礼に、一葉とショッピングに行く予定。
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