卒業
二年生 1月

おせちにも飽きたなぁ、なんて思っていたら、冬休みも、あっという間に過ぎてしまった。

新学期早々、すぐに授業が始まる。

私は、ある特定教科以外に対しては憂鬱で、ある特定教科に対しては、心弾ませていた。

早速、プリントを作るらしく、私は職員室で先生と向き合っていた。

「最初の授業は、とりあえず総復習をしようと思うんだ。」

私は相槌を打つ。

「で、一応作って来たんだけど、どうかな?」

先生は、私の前に一枚の紙を差し出す。

私は、それを眺めた。

それにしても、寒い。

私は、指先を擦りあわせ、はぁーっ、と、息を吹きかけた。

「寒いか?」

先生は、それに気付いたようだった。

「あ、はぁ。私、冷え症なので。」

苦笑しながら、私は返した。





「知ってるか?」
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