卒業
……私の指が、
先生の目に触れている。

爪を磨いてあって、良かったと思った。





「あぁ、成程!」

「えっ!?」

いきなり大声を出され、
私は驚いた。

「こうゆう解き方もあったのか~。」

「え…他にどんな解き方があるんですか!?」

考えに考え抜いて、どうにか解いた私は、もっと効率の良い解き方を知りたかった。

先生は、私を見つめた。

「知りたい?」

試すような目で。



私は、素直に答えた。

「……はい。」





「まず、これとこれで連立を作ってみて。」

そう言って先生は、私に先生のシャープペンシルを渡した。



へぇ…中林先生って、こうゆうシャーペン使ってるんだ。



私は、連立方程式を作ってそれを解いた。

…が、明確な数字は出ない。

「…あの、先生。どうすれば?」
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