ラストゲーム
「・・どうして?そんな復讐からは何も生まれないのに」




高橋夏樹の言葉はもっともだった。確かに復讐からは何も生まれない。




でも私には許す強さが無かったのだ。



「あんなやつの家族なんて死んでせいせいした。」



私が、高橋夏樹に向けた言葉は精一杯の強がりだ。




それを高橋夏樹はすぐに見抜いた。




私の目から無意識の内に涙がこぼれていたからだ。




憎しみで支配された心で安易に計画した借金地獄。




その計画は最終的に人の命まで奪ってしまった。



そのことに対する真っ黒な影が私を追い込んでいた。
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